更年期障害は自律神経に影響を及ぼす

自律神経失調症とは

ストレスの多い現代社会を生きる人がわずらってしまう病気のひとつに、自律神経失調症があります。自律神経失調症とは、その名の通りに、自律神経という私たちの医師とは独立して働いている神経系が上手く機能しなくなってしまうことです。

 

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は、身体を活発に動かすときに優位になります。一方、副交感神経は、身体や脳を休めるときに優位になります。この2つが上手くバランスをとることで私たちの身体は安定性を保っています。

 

ここで、睡眠不足、会社でのプレッシャーなどの強いストレスがかかると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことになります。その結果、交感神経の働きが過剰になり常にピリピリした状況になったり、副交感神経が過剰になりやる気が出ずにうつ状態になったりしてしまいます。

 

この自律神経のバランスがめちゃくちゃになってしまう状態が自律神経失調症です。

 

更年期障害とは自律神経失調症である

自律神経失調症は、強いストレスがトリガーとなって引き起こされると述べました。しかし、ストレス以外にも自律神経失調症を引き起こす要因があります。それが閉経にともなう女性ホルモンの分泌量の減少です。

 

これは、更年期の女性ならば誰にでも起こることです。すなわち、更年期障害とは自律神経失調症のひとつなのです。

 

閉経を迎えるにあたっての準備を身体が始める
エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が急激に下がる
身体が体内のあるべきホルモンバランスを保てなくなる
ホルモンバランスが崩れたことにより自律神経失調症になる
各種の自律神経失調症の症状が発症するようになる

 

このように、本来はストレスなどによって乱される自律神経が、閉経前の女性ホルモンの分泌量の低下によって乱されてしまうのです。このように、更年期障害と自律神経失調症とは、ほぼほぼイコールと考えてよいものです。

 

更年期障害の代表的な症状には以下のようなものがあります。

 

  • ホットフラッシュとよばれる急なほてりや発汗
  • 頭痛やめまいや耳鳴り
  • 慢性的な不眠症
  • イライラなど感情のコントロールが出来なくなる
  • 頻尿や尿もれ
  • 身体の節々の痛み・関節痛

 

などなど、ちょっと調べればわかることですが、これらの更年期障害の症状は、自律神経失調症の症状とほぼほぼ同じです。このことからも更年期障害というのが自律神経失調症と同じであるということが分かると思います。

 

単なる自律神経失調症と更年期障害との相違点としては、繰り返しになりますが、自律神経失調症が強いストレスがトリガーとなって発症するものであるのに対して、更年期障害は強いストレスがなくとも、閉経のための身体の準備としての女性ホルモンの分泌量の減少という女性ならば誰にでも起こるものがトリガーとなっている点です。

 

更年期とよばれる40代から50代の年齢に属する女性ならば誰にでも発症する可能性のある自律神経失調症が更年期障害なのです。

 

更年期障害としての自律神経失調症への対策

通常の自律神経失調症を治療するためには、一にも二にもストレスをなくしリラックスをすることが大事になります。そうすることでホルモンバランスが安定し、交感神経と副交感神経も正常に機能するようになります。

 

一方、更年期障害としての自律神経失調は、いくらストレスをなくしても、女性ホルモンの分泌量がそもそも生理的に減ってしまっているために、症状が緩和されることはありません。大事なのは、減ってしまった女性ホルモンの値をもとに戻すことです。

 

わかりやすいのが、更年期障害で婦人科を訪れると受けることのできるホルモン補充療法ですね。減っている女性ホルモンを医薬品を用いることでなかば強制的に増やします。

 

また、婦人科を訪れなくとも、大豆イソフラボンなどの体内に摂り込まれることによって女性ホルモンと同等の働きをする栄養成分を意識的に摂取することによって、更年期障害の症状が軽くなることが分かっています。大豆製品などを積極的に食べることによって、更年期障害の症状が緩和するということですね。

 

ぜひ日々の食生活にとり入れてみて下さい。